ID番号 | : | 00610 |
事件名 | : | 地位保全仮処分申請事件 |
いわゆる事件名 | : | コパル事件 |
争点 | : | |
事案概要 | : | 不況のための人員整理において、労働組合との協定に定める「既婚女子社員で子供が二人以上いる者」に該当するとして解雇された婦人労働者が、地位保全の仮処分を申請した事例。(申請認容) |
参照法条 | : | 日本国憲法14条 労働基準法3条,4条 |
体系項目 | : | 解雇(民事) / 整理解雇 / 整理解雇基準・被解雇者選定の合理性 |
裁判年月日 | : | 1975年9月12日 |
裁判所名 | : | 東京地 |
裁判形式 | : | 決定 |
事件番号 | : | 昭和50年 (ヨ) 2238 |
裁判結果 | : | 認容(異議申立) |
出典 | : | 時報789号17頁 |
審級関係 | : | |
評釈論文 | : | |
判決理由 | : | 単に既婚女子社員で子供が二人以上いる者を解雇するという一般的な人員整理基準は、既婚女子で子供が二人以上いる者に対する差別待遇にほかならず、しかも一般的に右のような差別や制限をする合理的な根拠を発見することもできず、結局、憲法一四条、労働基準法三条、四条の精神に違反するものであるから、民法九〇条により無効であるというべきである。このことは、本件人員整理基準が労働協約として成立していても、同様である。 |