◎最近の労働判例
講師:竹内 寿 早稲田大学法学学術院教授
直近の動向(おおむね直近1年間の動き)に焦点を当て、重要な判例・裁判例を取り上げ解説します。
本年度は、
(1)誠実交渉命令をめぐる労働委員会の裁量権について判断した最高裁判例である山形県・県労委(国
立大学法人山形大学)事件
(2)私傷病休職からの復職に求められる要件の具体的内容について判断したシャープNECディスプレイ
ソリューションズ事件
(3)いわゆる偽装請負に関し労働者派遣法40条の6に基づき派遣先との労働契約の成立を認めた東リ事件
を取り上げ、問題となった法的論点の一般的な解説をも含め、これらの判例・裁判例の意味するところ
を、掘り下げつつ、できるだけ分かりやすく解説します。
◎最近の労働立法
講師:水町 勇一郎 東京大学社会科学研究所教授
最近改正された労働法、政府のガイドラインなどの中から、企業の人事労務管理を考える上で重要な
ものをいくつか取り上げ、そのポイントをわかりやすく解説します。
本年度は、
(1) 育児・介護休業法改正(育児休業を取得しやすい雇用環境整備等)
(2) 職業安定法改正(求人メディア等のマッチング機能の質の向上等)
(3) フリーランスガイドライン(労働関係法令の適用、労働者性の判断基準等について)
を取り上げます。